ウィーワークはベンチャーキャピタルの投資熱の波に乗って世界的な不動産帝国を構築し、企業価値は米国のどのスタートアップより高かった。しかし共同創業者で元最高経営責任者(CEO)のアダム・ニューマン氏の下で資金が枯渇すると、経営は急速に悪化、数千人の従業員を削減した。しかし最終的に同社の運命を決めたのはオフィス市場の歴史的崩壊だった。ウィーワークは早ければ今週にも米連邦破産法第11条(民事再生法に相当)の適用を申請する見通しだ。この件について説明を受けた複数の人物が明らかにした。ウィーワークが企業価値470億ドル(現在のレートで約7兆円)と評価され、新規株式公開(IPO)に向けて準備を進めていたのはたった4年前のことだ。このときのIPO計画は撤回され、同社は数年後、その数分の一の評価額で上場した。
ウィーワーク凋落の軌跡 オフィス市場崩壊で詰む
かつて米国で最も価値の高いスタートアップだったシェアオフィス大手が破産申請の見通し
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