大きな成功を納めている人や、心底ビジネスを楽しんでいる人ほど「甘える力」を使いこなしています。「人に甘える」という言葉は、奥深くちょっと戦略的で、でも温かみのある素敵な言葉です。
甘える力
まず、最初に「もっと甘えて良い」と思います。真面目な人ほど「甘えたら迷惑なんじゃないか」と考えます。手堅いタイプの人は「むやみに甘えると借りをつくってしまう」とも考えます。人に甘えることは、家族や親族、長い付き合いのご近所さんには許されても、ビジネスの現場ではなかなか使えないコミュニケーションのように思われているかもしれません。
しかし、大きな成功を納めている人や、心底ビジネスを楽しんでいる人ほど、この「甘える力」を軽やかに使いこなしています。それはもう本当に華麗なほどです。この「人に甘える」という言葉は、考えれば考えるほど、奥深くちょっと戦略的で、でも温かみがあって素敵な言葉だなと感じています。
甘えることで能力を拡張する
なぜ人に甘える必要があるのでしょうか。まず、「人が一人でできることは限られているから」です。ビジネスではなおさらです。能力的にはもちろん、時間的にも限界があります。色々なことをやろうとしたり、生産力を上げようとすればするほど、誰かの力が必要です。それでもほとんどの人は、まず「自分一人でスタート」します。そして「なるべく自力でやって足りないところを他人に頼ろう」という順番で考えます。ですから、まず、どんなことでも「可能なら自分ですべてをやり遂げる」という考えを捨てて、「必ず誰かを頼る」と考えてスタートすることをお薦めします。
また、「頼る」という言葉だと相手の都合を考えすぎたり、貸し借りを考えたり、人によってはプライドが邪魔するなんてこともあるかもしれません。ですので、「頼る」「お願いする」のではなく「甘える」という言葉に置き換えるとハードルが下がります。なにかするときは「必ず誰かに甘える」つもりでスタートしてしまうのです。