同僚に仕事を手伝ってもらいたい……。部下に頼みにくいお願いごとがある……。そんなとき、「仕事を手伝って!」「これ、やっといて」なんて、命令口調で頼んでいませんか?このような言い方では、相手は反感を持ってしまい、断られる、あるいは、引き受けてくれたとしても不快な気持ちのまま、しぶしぶ業務を進められることになります。しかし、相手が「喜んでやりますよ!」と力を貸してくれる“伝え方”があります。お願いする内容は同じでも、ちょっとした伝え方の違いで、相手を乗り気にすることができます。さて、どのように頼んだらいいでしょうか?そこで今回は松橋良紀さんの著書『仕事ができる人のうまい「頼み方」』(青春出版社)から、仕事がうまく回りだす頼み方を紹介します。
お互いが尊重し合える
「アサーティブ・コミュニケーション」とは
欧米人に比べて日本人は、アサーティブなコミュニケーションが苦手です。
英語の「アサーティブ(assertive)」という言葉は、なかなか適切な日本語に訳すのが難しいのですが、「自分の気持ちをごまかさず、相手の気持ちも尊重した上で、適切に自己主張をする様子」といったような意味です。
「仕事の量が限界なので少し手伝ってほしい」と頼みたいけど、「相手も忙しそうだから」と遠慮して言えない。