米連邦準備制度理事会(FRB)は米金融大手モルガン・スタンレーの資産管理部門について、富裕な外国人顧客によるマネーロンダリング(資金洗浄)を防ぐための十分な管理体制を備えているか精査している。事情に詳しい複数の関係者によるとFRBは、モルガン・スタンレーが外国人を顧客として受け入れる前に本人やその資金の出所についてどのような審査を行っているか調べている。数年前に定期的な調査として始まったものだが、同行の顧客に対するデューデリジェンス(資産査定)やマネロン対策が不十分であることが判明してから規制当局は調査を強化した。FRBは要請した全ての変更を行っていないとして同行を非公開で非難した。同行の資産管理部門責任者であるアンディ・サパースタイン氏は複数のFRB関係者と面会し、見つかった問題をどう解決していくか説明している。