新入社員はもちろん、転職して新しい職場でスタートを切る人にも知っておいてほしい組織や仕事のルール。『新入社員の基本がわかる86のルール』では86のルールを紹介していますが、その中から今日は、「報告」に関する2つのルールを紹介します。
ルール36 「ほうれんそう」は組織の栄養です
報告、連絡、相談を、「ほうれんそう」と言います。食物の「ほうれん草」にならって、職場の「ほうれんそう」は組織の栄養と言います。
報告、連絡、相談がよくできると、組織として活発に職場の歯車が動くからです。
社内や仕事の動きをよく知っている人と、知らない人がいます。
情報の差があるからです。情報が集まるには理由があります。
情報が集まる人は、報告、連絡、相談が多いので、上司や社内の人とのコミュニケーションの量が増えるのです。
情報交換のパイプが太いと、仕事の変化が速くつかめ対応がすばやくできます。
上司が連絡事項を伝え、その部下に「各支店に伝えてください」と言いました。
すぐやる人は連絡が速いと見られ、連絡忘れもありません。
やりかけの仕事を片づけてからでは連絡の悪い人と思われます。うっかり忘れることもあります。
すぐ連絡したとき、支店からの伝言があるかもしれません。折り返しそれを上司に伝えれば、上司も瞬時に対処でき、組織が短時間に回転できるわけです。
あなたがそのようにできるなら、支店の人はあなたを連絡の速い人だと信頼するでしょう。
相手は何かにつけあなたに連絡してくるでしょう。他の人より頼られる分だけ、自然と情報のパイプが太くなる理由はここにあります。
報告や相談がこまめにできると間違いがなくなります。責任感があり几帳面だと信用されます。すると、「あいつに声をかければうまくいく」と大事な情報が最初に入ります。