遺伝、強度近視、喫煙……
緑内障の原因となるのは?
「緑内障は視野が欠損し、視力も低下する病気ですが、白内障とは違って治療を行っても視野や視力は回復しません。手術を行うのも眼圧を下げるためで、進行を止めることが目的となります」
実は友人の父親も緑内障を患い、左目は失明状態にあるといいます。緑内障は遺伝するものなのでしょうか。
「遺伝するかどうかはまだわかっていませんが、緑内障になりやすい体質が遺伝しているということは考えられます。緑内障になる原因としては、遺伝以外に強度近視や喫煙、長時間の下向きの姿勢などの生活習慣、服薬による副作用などが挙げられます」
友人は、現在は幸いにも矯正視力で左目は0.8、右目は1.5あり、普通の生活に支障はないそう。しかし、左目には三日月状の視野欠損があるので、夕方に車を運転したり車庫入れをしたりするのは怖いと言います。飛蚊症で眼科に行ったことがきっかけで発見された緑内障ですが、発見が遅れればもっと重症化していたかも知れません。
「緑内障は自覚症状が現れたときには進行してしまっているので、何もなくても眼科で定期検診を受けることをお勧めします。会社の健康診断で検査項目にあるかもしれませんが、空気を目に吹き付けて眼圧を測定する眼圧検査や、目の奥の写真を撮って血管や網膜、視神経の状態を調べる眼底検査で、異常がないかチェックしてもらいましょう」







