「白髪を染めるのがめんどくさい!」目立たない人が日々やっていること、食べているもの 鏡でのチェックは忘れずに (写真はイメージです) Photo:PIXTA

「いつまでも若々しく」は万人の願い。しかし、「老け感」や「やつれ感」を醸し出す白髪は加齢とともに増えてきます。黒髪を維持できる方法はあるのでしょうか。一度生えた白髪は黒髪に戻すことができる? 将来の毛髪に差をつけられるように、今すぐにでも取り入れられる白髪予防のメソッドを、医師に伺いました。(取材・文/コスメライター 堀内ゆか)

髪の毛はもともと色なし?
日本人の髪が黒くなるのはなぜか

 年を重ねると目立ち始める白髪。今は白髪を手軽に家で染められる商品が増えてきましたが、気にはなっているけれど手付かずのままという人も多いのではないでしょうか。できるだけ健康的な黒髪を維持できる方法があればぜひ試してみたいものです。

 そもそも白髪はどうして生えてくるのでしょうか。

「まず、髪の毛は、髪の根本にある毛母細胞が、血液などから栄養と酸素の供給を受け、分裂を繰り返すことで形成されます。そして毛母細胞と隣り合うようにメラニン細胞が存在しており、髪の毛の形成途中に、メラニン細胞が作り出したメラニン色素を髪の毛に取り組むことで、黒髪になります」

 AGAスキンクリニックの滋賀草津院院長の水本理先生は、こう解説します。

 なお、髪の毛の色は、メラニン色素の量と種類によって決定されます。メラニン色素には、黒褐色系のユーメラニンと、黄赤色系のフェオメラニンの2種類があり、メラニン色素の量と種類は人種によって異なります。例えば、日本人の場合はユーメラニンが多く存在するため黒髪に、欧米人でフェオメラニンが多く存在する人はブロンド髪になります。

「メラニン細胞が老化によって機能を停止してしまったり、ストレスや栄養不足などの要因でダメになってしまったり休眠状態になってしまった時に白髪になります」

 また、白髪が生える原因は加齢によるものだと思いがちですが、実は何気ない日常生活の中にも白髪の原因が潜んでいます。

「加齢やストレス、食事などの生活習慣、遺伝後は病気なども、白髪の原因になります」

 加齢には抗えないとしても、生活習慣に原因があるとすると、白髪を予防するメソッドを取り入れやすいですよね。では具体的にどうすれば、白髪になるのを食い止めることができるのでしょうか。