黒髪を維持するための秘策
ワカメを食べるといいか
まず、白髪を予防するために気をつけたいのは食生活です。外食が多かったり、コンビニなどで済ませたりしているとついつい栄養は偏りがちに。水本先生はそういった食事の内容に白髪の原因があると言います。
「細胞は食事によって取り込まれた材料とエネルギーで維持されます。バランスの良い食事は重要です。また薄毛治療でもそうですが、頭皮の血行状態は非常に重要です」
バランスの良い食事を意識して、「亜鉛」や「ビタミン」などのメラニン細胞を活性化するために必要な栄養素をしっかりと摂取することで、黒髪を維持できるエネルギーが作られます。
亜鉛を多く含むものには、牡蠣などの貝類があります。ビタミンはパプリカやブロッコリーなどの緑黄色野菜などから摂取できるので、積極的に食事に取り入れましょう。
また、ワカメは黒髪にいいといわれますが、ワカメを食べたからといって白髪を予防できるという科学的な根拠はありません。ただし、亜鉛やビタミンだけでなく、健康な髪の毛を維持するために必要な「ミネラル」を豊富に含んでいるため、ぜひ積極的に摂取したい食材です。
反対に、コレステロールの多い食事は、頭皮の血管を詰まらせて血行が悪くなるので、避けてほしいとのこと。
「頭皮の血行が悪くなると、その周辺の細胞が働かなくなります。細胞が働かなくなることで、髪の量が減ったり、髪のコシやハリがなくなったりするだけではなく、メラニン細胞に届くはずの栄養が減ってしまうので、白髪の原因になります」
さらに食事だけでなく、「軽い運動習慣を取り入れることで、全身の血行状態も良くなります。これはストレスコントロールや睡眠の質とも関係してくるのでぜひ心掛けてほしいです」と水本先生は続けます。
「また、老化の原因である紫外線から髪や頭皮を守ることも一定の効果は期待できます。紫外線はDNAを破壊する可能性もあるため、特に炎天下の中働く方などは、髪や頭皮用の日焼け止めを使用すると良いでしょう。日焼け止めは、保湿効果があるものを選ぶことで、頭皮にうるおいを与え、健やかな頭皮環境を整えてくれるので、より良いです」
さらに、頭皮がストレスを受けないように、洗浄力の強過ぎるシャンプーは選ばない、頭皮を強くこすりすぎないなど、毎日のケアもないがしろにできません。
「頭皮環境が悪いから白髪になるということはありませんが、頭皮環境が悪いことによって、頭皮がストレスを受けたり老化を促進したりするようなことがあれば白髪の原因となる可能性があるので、健やかな頭皮環境を保つことも大切です」