Web3領域に挑戦する起業家たちを支援すべく、立ち上がったのがシンガポールに拠点を構える「Next Web Capital(NeW)」だ。同社は2月22日、ベンチャーキャピタルのWiL、暗号資産取引所のビットバンクなどから1000万ドル(日本円で約11億円)の資金調達を実施したことを発表した。

 

NeWを立ち上げたのは、Web3領域で事業を展開する7人の日本人起業家。日本発のパブリックブロックチェーン「Astar Network」を手がけるStake Technologies CEOの渡邉創太氏、COOの石川駿氏、ファンドマネージャーの関慶氏、Web3領域のインキュベーション事業を展開するFracton Venturesの鈴木雄大氏、亀井聡彦氏、赤澤直樹氏、Web3 Foundationの大日方祐介氏が名を連ねる。

同社はWeb3領域の起業家に対して、メンタリングや自身が創業して事業拡大してきたノウハウの共有、さらにはその起業家が構築するDAO(Decentralized Autonomous Organization:分散型自律組織)などのエコシステムに対して積極的に参加するなど、ファイナンス面でのサポートも実施する予定だという。

Web3領域で事業を立ち上げてきた人たちが一体となって、グローバルなWeb3プロトコルを支援するアクセラレーター事業を行い、起業家視点からWeb3の未来を担う人材を育成・発掘することで、日本から海外で活躍するWeb3起業家を輩出する狙いだ。

完全栄養食を手がけるBASE FOODが20億円の資金調達

培養肉や植物由来の代替マグロなど、ここ数年フードテック領域のスタートアップが数多く立ち上がり、盛り上がりを見せつつある。

日本発でフードテック領域に取り組んでいるスタートアップがBASE FOODだ。同社は完全栄養食パン「BASE BREAD」、完全栄養食クッキー「BASE Cookies」などを展開している。BASE FOODによれば、BASE BREADとBASE Cookiesは1食(BASE Cookiesは4袋、BASE BREADは2袋)で1日に必要な栄養素の3分の1がとれるという。

現在、オンラインサイトでの販売に加えて、首都圏にあるファミリーマートとナチュラルローソン合わせて約1450店舗でBASE Cookiesを展開。ファミリーマートではBASE BREADも販売されており、オリジナルの販売棚もある。