b8ta Japan代表の北川卓司氏はプレスリリースで「日本とは比べ物にならないほど新型コロナの影響を受けたアメリカ事業が、昨年より体験型ストアの運営からライブコマースを中心とした非接触型のビジネスモデルへとシフトする中で、資本関係の解消、そして今回のライセンス取得の合意に致りました」とコメント。

b8ta Japanでは現在、合同会社から株式会社への移行準備を進めている。今後は第三者割当増資による資金調達で「日本のb8ta 事業を一気に加速させていく」(北川氏)ほか、アジア地域への拡大も進めていく計画だ。

主な資金調達

培養サーモンのWildtypeが約115億円の資金調達

Wildtypeの培養サーモン
Wildtypeの培養サーモン Wildtypeのプレスリリースより

米サンフランシスコに拠点を置き、細胞培養技術を活用して培養サーモンを開発するWildtypeは2022年2月23日、シリーズBラウンドで1億ドル(約115億円)の資金調達を実施したと明かした

主な引受先は、プライベート・エクイティのL Catterton、穀物メジャーのCargill、ハリウッド俳優のレオナルド・ディカプリオ氏や、Amazon創業者、ジェフ・ベゾス氏の投資会社・Bezos Expeditions。ディカプリオ氏は2021年9月にも、培養肉を開発する2社のスタートアップへ出資している。

Wildtypeは「地球上で最もクリーンで持続可能なシーフードを作る」ことを目的に2016年に設立。2021年には培養サーモンの生産施設をオープンしたほか、大手寿司レストランとの提携も発表している。今後は調達した資金をもとに生産キャパシティを拡大し、本格的なローンチに向けて準備を進めていく。

スウェーデンのEVスタートアップ・Volta Trucksが約300億円の資金調達を実施

EV(Electric Vehicle:電気自動車)トラックを開発するスウェーデンのスタートアップ・Volta Trucksは2022年2月22日、シリーズCラウンドで2億3000万ユーロ(約300億円)の資金調達を実施したと明かした。リード投資家は米ニューヨークに拠点を置くヘッジファンドのLuxor Capital。スウェーデンの不動産投資会社・Byggmästare Anders J Ahlströmやサプライチェーンサービス大手のAgilityなどもラウンドに参加した。

Volta Trucksは2019年に設立。2020年には都市部での配送向けに設計された、16トンのEVトラック「Volta Zero」のプロトタイプを発表した。同社は2022年中にVolta Zeroの生産を開始し、2025年までに120万トンのCO2を削減することを目指している。