SpaceXでは「VisorSat」と呼ばれる機体を導入し、夜空で衛星を見えにくくする工夫をしてはいるが、これも完全なものではないと研究者からは指摘されているようだ。

さらに「スペースデブリ(宇宙ゴミ)」の問題も懸念されている。故障したり稼働を終えたりした衛星によるスペースデブリは、宇宙空間を汚染するだけでなく、デブリと人工衛星、あるいは人工衛星同士が衝突することで、新たなデブリが増殖するきっかけにもなりかねない。

SpaceXは「低高度での運用では、デブリは(大気圏への再突入で燃え尽きるため)残らない」とし、「他の衛星所有・運用者との軌道情報の共有」「衝突回避システムの開発」などの対策も進めていると、宇宙のサステナビリティや安全性確保への取り組みについて説明している。

ただ、将来的には万単位の衛星配置が想定されていることもあり、今後さらにこれらの衛星配置にまつわる課題は注視していく必要があるだろう。