シリコンバレー発のラーメン自動調理自販機「Yo-kai Express」。2021年11月より体験型ガジェット小売店の「b8ta」渋谷店にて試験運用を行い、2022年3月28日以降は日本展開を本格化した。Yo-kai Expressは現在、羽田空港第2ターミナル、芝浦パーキングエリア、JR東京駅構内(4月12日までの期間限定)の3カ所に設置。そして4月6日には日本参入に関する報道関係者向けの説明会を開催した。
Yo-kai Expressでは、好みのラーメンを選び決済すると、最速90秒で生麺タイプのラーメンを調理する。税込790円で、ラインナップは柚子塩、醤油、味噌、豚骨の4種類。今後は大手ラーメンチェーン・一風堂とコラボした2種類のラーメンも提供開始する。現金には対応しておらず、交通系ICカード、クレジットカード、電子マネー、QRコードなどキャッシュレス決済にのみ対応する。
日本では昔からうどんやラーメンの自動販売機は存在し、パーキングエリアやデパートの屋上などで見かけることも多かった。そうした従来の自動販売機との違いについて、Yo-kai ExpressのCEO、アンディ・リン氏は4月6日の説明会で「Yo-kai Expressは自動販売機ではなく、実際に調理するロボットだという点にあります」と説明した。
通常、ラーメンの自動販売機はカップ麺にお湯を注ぐことで調理するが、Yo-kai Expressはレンジを内蔵しており、独自のスチーム技術によって高速な調理を可能とした。加えてIoTデバイスの導入によって、在庫情報やPOS(販売時点情報管理)の管理にも対応する。
「Yo-kai Expressは正確な調理ができ、メニューごとに調理方法を変えることも可能です。また、インターネットに接続されているため、売上データをベースとした将来の売上予測や、ダイナミックプライシングにも対応できます」(リン氏)