ゲーム開発者向けの開発プラットフォームや開発支援サービスを提供するプレーヤーには、Zyngaと提携し、創業2年で900億円以上の資金調達をしているFORTEや、Microsoft、Samsungと提携し、自社トークンが日本の暗号資産取引所にも上場しているENJIN、そしてスクウェア・エニックス、セガ、バンダイナムコと提携し、ブロックチェーンゲーム「My Crypto Heroes(マイクリプトヒーローズ)」で知られる、Double jump.Tokyo(ダブルジャンプトーキョー)などがある。

GameFi業界のバリューチェーンの中流にいるのが、いわゆるゲームそのもので、一般にもっとも知名度が高いのはこのレイヤーにいるプレーヤーだ。代表格は先に紹介したAxie Infinityの開発元であるSky Marvis。Sky Marvisの時価総額は、世界の主要ゲーム企業であるActivision(アクティビジョン)、任天堂、Roblox(ロブロックス)、Electronic Arts(エレクトロニックアーツ)に次いで、世界5位となった。また、1年で売上が100倍に成長し、Softbank Vision Fundなどから700億円以上を調達しているSorare(ソラーレ、編集部注:林氏が所属するHeadlineもSorareに出資している)、欧米市場におけるNFTとブロックチェーンゲームの火付け役となったDapper Labs(ダッパーラボ)、いち早くブロックチェーンゲームの開発とGameFi業界への投資を始めたAnimoca Brands(アニモカブランズ)などが開発したゲームが人気を集めている。

他にも、まだPCゲームが多いPlay to Earnゲームの中で、いち早くスマホアプリとしてグローバルでリリースされたオープンワールド型のRPG「MIR4(ミル4)」や、ゲームに預けられた暗号資産の金額ベースで既にAxie Infinityを超えて1位となったレトロなRPG「DeFi Kingdoms(ディーファイキングダムズ)」、スマホのGPSデータと連動したMove to Earn(移動して稼ぐ)ゲームで日本でも徐々に人気が出ている「STEPN(ステップン)」、アクティブユーザー数ベースでは1位の放置系ゲーム「Alien Worlds(エイリアンワールズ)」、Immutable Xで開発されたカードゲーム「God Unchained(ゴッドアンチェーンド)」などが、最近話題を呼んでいるゲームタイトルとして挙げられる。