今後は食の総合型店舗の立ち上げにも着手

コロナ禍を機に盛り上がりを見せている、食のECプラットフォーム。食べログがグルメ通販サイト「食べログモール」を運営しているほか、Oisixが「Oisix産直おとりよせ市場」を展開している。またLoco Partnersの創業者である篠塚孝哉氏が立ち上げたグルメEC「TASTE LOCAL」などのサービスもある。

「プレーヤーの数は増えてきていますが、(自分たちも含めて)まだ圧倒的な認知度を誇るサービスはありません。そういった点ではまだまだ可能性のある市場です。グッドイートカンパニーは全国のTabebitoと呼ばれる人たちを起点に美味しいものを調達する力が優れているほか、カフェ・カンパニーが保有する工場のネットワークを活用し、自社のオリジナル商品を開発することもできる。この商品の調達力と開発力は他にはない強みだと思っています。ここにカンカクが培ってきたテクノロジーを組み合わせることで、最適なコンテンツを最適にデリバリーすることが可能になる、と考えています」(松本氏)

今後、カンカクはGOOD EAT CLUBのプロダクト開発に取り組んでいくほか、デジタル化された食の総合型店舗の立ち上げにも着手していく予定だという。

「カンカクの立ち上げから約2年半でリアルな店舗運営のほか、ブランドの立ち上げによる商品開発も経験してきました。今後はカンカクがインターネット文化の中で培ってきた店舗づくり、商品開発のノウハウをグッドイートカンパニーに取り入れていきたいと思っております。それにより、オンラインとオフラインを繋ぐことで、新しい食の体験を創造していけたら、と考えています」(松本氏)