Off Topicの宮武と申します。Off Topicは「コンテンツセントリック(コンテンツ中心)」な会社で、インターネットカルチャーやアメリカのテック事情を解説する、いろんな番組を運用しています。

具体的には、「Off Topic」というポッドキャストを2018年11月からやっています。また、去年から「CEREAL TALK(シリアルトーク)」というリテール中心のポッドキャストとニュースレター、そしてSpotifyさんと一緒にやらせていただいている「bytes」というテックニュース系の番組を運用しています。

 

 

──白状しますけど、僕がメタバースやクリエイターエコノミーの記事を書けたのは、もう完全にOff Topicさんのおかげです。

ありがとうございます。

──メタバースという単語を初めて認識したのがOff Topicsさんの記事。ここに「Fortnite」が出ていて、すごい腹落ちしたんですよ。僕がクリエイターエコノミーという単語に初めて触れたのが2020年12月の「DIAMOND SIGNAL」の記事(「Z世代が起業する米国、2021年のトレンドは“クリエイター”の台頭」)。これはインタビュー相手が宮武さんなんですよね。

先ほど「日本で一番クリエイターエコノミーに詳しい方」と紹介したら、首を一生懸命横に振ってらっしゃいましたけれど、間違いなく日本で一番クリエイターエコノミー、特に米国のクリエイターエコノミー事情に関して詳しい方だと思います。

クリエイターエコノミー1.0の始まりは、Web2.0から

——最初にクリエイターエコノミーの進化について、振り返りをしていただけますか。

まずクリエイターの定義が何かという話から始めましょう。クリエイターエコノミーには、オンライン上で何かしらのクリエーションをする人たちがいます。その中では、YouTuberやTikTokerなど動画系の方々が有名だと思いますが、テキスト、ポッドキャスト、最近ではゲームなど、いろんな分野にも存在しています。今日はそこについても触れたいと思います。

進化という話では、クリエイターエコノミーは1.0、2.0、3.0と来て、直近ですと4.0という領域に入り始めています。

その前に、インターネットもWeb1.0、2.0、3.0と進化しているので、軽くおさらいしておきましょう。Web1.0というのは、いわゆるフィジカルな世界をネットに持っていったという話です。簡単な事例を挙げますと、新聞をそのままブログ化したとか、記事化したということで、ウェブサイトが読み物として扱われた時代です。