米国・カリフォルニア州の「UFOハウス」
米国・カリフォルニア州の「UFOハウス」 全ての画像:Airbnbのサイトより

国内・海外問わず、旅行先の宿泊予約に利用される民泊サービス「Airbnb」。予約件数はコロナ禍で一時激減したが、事業は好調に回復している。5月に発表した2022年3月期第1四半期決算によると、都市部での宿泊予約は前年同期比で80%増加。海外渡航者による宿泊予約件数も、コロナ前の水準に近づいてきているという。

客足が戻りつつあるAirbnb。同サービスでは、ホテルや旅館、コテージといった一般的な宿泊施設だけでなく、目を疑うような、風変わりな宿泊先も掲載しているのはご存じだろうか。

例えば、米国・アイダホ州には巨大なじゃがいもの模型を改築した「ポテトハウス」、カリフォルニア州にはUFOに扮したグランピング施設「UFOハウス」がある。

ポテトハウスを運営するクリスティ・ウルフ氏は、3万2000ドル(約438万円)の資金をもとに、アイダホ州のジャガイモ委員会が手放した模型を宿泊施設へと変貌させた。2019年にAirbnbに掲載し、これまでに20万8000ドル(約2844万円)の収入を得たという。

米国・アイダホ州の「ポテトハウス」
米国・アイダホ州の「ポテトハウス」

Airbnbはこうしたクレイジーな物件(編集部注:Airbnbでは同社サービスに掲載する宿泊施設をリスティングと呼ぶ)に力を入れており、6月には1000万ドル(約13億円)規模の基金「OMG! Fund」を設置した(OMG=Oh My God、基金の日本での名称は「スゴイ!」リスティング開発基金)。同基金ではユニークな物件に関するアイデアを一般募集していて、採用された100件のアイデアにはそれぞれ10万ドル(約1366万円)の資金を提供する方針だ。