企業のキーマンとも言える“決裁者”同士のマッチングを通じて、営業や経営の課題解決を支援しているオンリーストーリー。同社がさらなる事業拡大に向けて約9.55億円の資金調達を実施した。
今回の調達はニッセイ・キャピタル、エッグフォワード、ユーザベースを引受先とした第三者割当増資と金融機関からの融資によるもの。オンリーストーリーとしては2021年4月に約13億円を調達して以来の調達で、累計調達額は約26億円となった。
オンリーストーリーでは決裁者のコミュニティを活用したマッチングプラットフォーム「チラCEO」を手がける。同サービスでは従業員規模や購買ニーズなどの登録情報から自社との相性が良い相手を探してメッセージを送付できる機能や、掲示板を通じて企業の困りごとやニーズをチェックできる機能を搭載している。
情報の登録自体は無料会員でも可能だが、月額制の有料会員になることで他の決裁者とつながることができる。このサブスク料金がオンリーストーリーにとっての収益源だ。
近年は営業のオンライン化が進んだことも追い風となり、無料会員数は約1年半で2倍以上に増加。6000社を超えた。従来の営業手法では「狙った企業までは届いても、肝心の決裁者に届かない」こともあったが、チラCEOの場合は決裁者と会えることが保証されているのが特徴だ。