Meta Quest Japan 公式YouTubeチャンネルより

Meta Quest Proの開発は昨年開催の同カンファレンスで「Project Cambria」として予告されており、これまでもその存在についてはリークなどで数々の情報が飛び交っていたが、今回ついに正式な発表となった。

Metaは、同社提供のVR空間「Horizon Workrooms」でMeta Quest Proを使用して仕事や制作といった実作業が行われることを想定している。カンファレンスにはMicrosoftのサティア・ナデラCEOが登壇し、Microsoft 365やTeamsといったMicrosoftのアプリケーションが今後Meta Questに対応し、VR空間で利用可能になると発表した。

Metaは2021年、メタバース領域へのビジネスシフトを念頭にFacebookから社名変更を敢行しており、Meta QuestやHorizon Workroomsの開発は同社肝入りのプロジェクト。The Vergeの取材に対してMetaのマーク・ザッカーバーグCEOは、「(ソーシャルメディア事業からメタバース事業への)リブランディングは、長期にわたる旅の始まり。Meta Quest ProはVRデバイスの最初のバージョンであり、製品の成熟は10年後」と発言している

Microsoft、Azureで画像生成AI「DALL・E 2」が利用可能に

Microsoftは10月12日(現地時間)、年次のカンファレンス「Microsoft Ignite 2022」を開催。その中で、同社のクラウドサービス「Azure OpenAI Service」を通じて画像生成AI「DALL・E 2」を使えるようになると発表した。当初は招待制で利用可能となる。

DALL・E 2は米AI開発のOpenAIによって発表され、テキストから生成する画像の高い精度が大きな話題を呼んでいた。2022年4月から招待制で提供を開始し、9月末からは一般ユーザーによる使用を解禁している

Microsoftは、2019年7月にOpenAIへ10億ドル(当時の為替レートで約1080億円)を出資。その際に「OpenAIが新たなAI技術を商用化する際の優先パートナーとなる」と発表していた。今回のDALL・E 2の導入は、その流れを汲んだものと見て間違いなさそうだ。2020年にMicrosoftは、OpenAIの開発した大規模言語モデル「GPT-3」の独占ライセンスを取得。2021年には自社製品へGPT-3を実装した機能を提供し始めている。