FLUX AutoStreamは大手ビジネスメディアやテレビ局、新聞社などに導入が進んでおり、大量のデータを扱ってきた中で磨き上げた自然言語処理技術や予測分析モデルが強みになっているという。この1〜2年ほどはその基盤技術を使って、メディア向けだけでなく、広告主向けや全事業者向けのプロダクトの展開も進めてきた。

直近では同様の技術を他の領域にも広げ始めている。永井氏によると「セールスリードの角度の分析や、効果的な営業スクリプトの分析」など営業領域は特に引き合いが増えている。現段階で正式な製品化はしていないものの、一部の大手企業向けに試験的にサービスの提供を始めた。営業だけでなく、HRやCSなどの分野でも同じ分析技術が活用できるという。

広告やデジタルマーケティング、営業、HRなどは生成AIの活用が期待される分野だ。すでに海外では広告用のクリエイティブや営業メールを自動生成するようなサービスが登場してきており、FLUXとしても既存サービスを含めて生成AIの活用に取り組む。

FLUXでは今回調達した資金を用いて組織体制を強化するほか、他社のM&Aなども検討していくという。