「オフィスビルはまさにそうですが、今後は人の出入りの多い空間にどれだけAkerunを入れていけるかが1つのポイントです。フォトシンス単独では成し遂げられないので、今回株主として仲間になってもらった方々も含め、他社との連携も検討していきます。オフィスの場合は入退室管理の課題が大きかったので、(Akerunと連動した)サブスク型の入退室管理システムという形を選びました。やり方やマネタイズポイントはそれぞれの領域で異なるので、きちんと事業としても伸ばせるような方法を模索していこうと思っています」(河瀬氏)

「2014年の起業当初から今進めているような世界観を実現してみたいなと、ぼんやりとは考えていたんです。ただ当時の自分がそれを発信してもあまり説得力が伴わない状況でした」と河瀬氏は打ち明け、現状についてこう語る。

「それから数年かけて数字が積み上がってきた中で、キーレスの世界観を実現するリーディングカンパニーとしての立ち位置まではもってこれたのかなと思っています。1つのIDで全ての扉を開けるという世界観はSFで想像していたようなものにも近いですが、しっかりと実現させていきます」(河瀬氏)