カウシェでは現在、食品を中心に扱っているが、将来的にはコスメや家電も扱う総合ECプラットフォームを目指す。そしてユーザーのエンゲージメントを高めるため、ゲーミフィケーションや、AIを活用した商品のレコメンデーションといった機能の開発を視野に、更なる資金調達にも踏み込むという。

拼多多は2018年に「多多果園」というミニゲームを取り入れた。特定の商品を購入するとゲーム上の果物が育ち、ユーザーには実物の果物が届けられる。門奈氏はこのような機能をカウシェに実装していきたいと考えている。

X Asiaは2020年度、まずは日本に共同購入の文化を根付かせることに注力する。コロナ禍で実家に帰省できない人は多い。友人に会うことを躊躇している人もいるだろう。食事を共にすることが難しい今、門奈氏は、カウシェを通じて「気に入った商品を勧め、共同購入して一緒に楽しむ、家族や友人との絆を確認するようなコミュニケーション」が起こることを期待している。