初の有料ファンクラブを開設した、タレントの関根勤さん
初の有料ファンクラブを開設した、タレントの関根勤さん

「デビューの頃はSNSがなくて、本当によかったですよ。でなきゃ僕は消えてましたね」と笑う、タレントの関根勤さん。今でもSNSには消極的で、ツイッターやインスタグラムなど各アカウントの運用は事務所に一任し、自身はSNSと一定の距離を置いている。

ところが今年6月、自身が座長を務める舞台「カンコンキンシアター」が新型コロナウイルス感染拡大の影響で中止になったのを機に、THECOOのコミュニティ型ファンクラブアプリ「Fanicon(ファニコン)」を利用し、初となる有料ファンクラブを開設。動画や音声を配信するほか、積極的にグループチャットに投稿し、直接ファンとの交流を深めている。

関根さんはなぜ、あまり得意ではなかったオンラインツールを活用することにしたのか。そしてどんな可能性を感じているのか。自身のキャリアを振り返りつつ、仕事観や後輩芸人への思いなどについても語ってもらった。

ファンクラブはディープな「秘密結社」

──関根さんがカンコンキンシアターをはじめたのは1989年ですが、32年目にして初のファンクラブを立ち上げたんですね。

毎年夏に公演してたんですけど、やってるうちにみんないい歳になっちゃって、平均年齢もとっくに50歳を超えてますから(笑)。稽古場も暑いし長丁場だし、来年からはもうちょっと涼しい時期にやろうか、なんて話してたんだけど、こんな状況になって中止することになって。