LinkedIn時代の同僚に誘われて入社

──Notion Labsに入社するまでのキャリアについてお聞かせ下さい。Cisco Systems、LinkedIn、WeWorkでは主に営業や戦略立案を担当されていました。なぜ外資系企業に限定してお仕事をされてきたのでしょうか。

私は「自分の人生でこのようなことを成し遂げたい」というライフミッションを定めています。それに沿ってキャリアを積み重ねてきました。

そのライフミッションとは、海外のイノベーティブなテクノロジーやプラクティスを日本に持ってくることです。それによって、日本の企業や社会の生産性を高める。日本のグローバルでの経済的な競争性を保つ、もしくは向上することに貢献していきたい。こう強く思っています。そのため、先ほど名前の挙がったような外資企業に勤めてきました。

加えて、私は福岡県の出身です。地方出身というのもあり「人々の距離を越えた交流により新しいものが誕生する」世界の実現に貢献したい。このように考えています。コラボレーション、コミュニティー、ネットワークは私にとって大事なキーワードです。

──Notion Labsに入社するに至った経緯を教えてください。

Notion LabsのCOOであるAkshay Kothari(アクシェイ・コターリー)はLinkedIn時代の同僚です。アクシェイはLinkedInでInternational Head of Product(製品の国際責任者)で、私は日本の営業マネージャーでした。日本でのビジネスデベロップメントにおいて、一緒のプロジェクトに入ったこともありました。

とはいえ、彼は本社勤務ですし、LinkedInはそれなりに規模が大きい。知り合いではありましたが、日々やりとりをしていたわけではありません。

アクシェイから6月くらいに、「Notionの日本展開を考えている」という連絡があり、そこからすべてが始まりました。最初は日本のビジネストレンドなどについて情報交換をしていたのですが、1カ月ほどたったころ「入社に興味はあるか」と話を持ちかけられ、そのまま採用インタビューになった流れです。

アクシェイがCOOになったことでNotionという企業のことを知ってはいたものの、プロダクトには「触ったことがある」という程度でした。本格的に使うようになったのは、アクシェイとの会話が始まってからです。使い出すとその魅力の虜となり、夜更かしもしました。“自分にとって理想のソフトウェアを作り込める”ところが魅力的だな、と感じました。