意向把握義務に対応した機能も特徴
意向把握義務に対応した機能も特徴

保険業界のアップデート目指しSansanともタッグ

これまでは保険代理店内でアクティブに使ってもらえるサービスを目指し、基本的な業務をクラウド上で効率的に進めるための機能開発を優先的に進めてきた。今後はhokan上に蓄積したデータを活用し、顧客とのコミュニケーションや営業活動を後押しするための機能も拡充させる。

「顧客の意向の推移や、それを踏まえた提案の記録などは本来貴重なデータになりうるものです。ただその情報が紙でバラバラに管理されているがゆえに、十分に活用できていない現場も多かった。大量の紙をデジタル化することで業務負担を軽減できるのもhokanの1つの価値ではありますが、それだけでなく、データを活かして顧客に最適な提案ができる仕組みも作っていきたいと考えています」(尾花氏)

hokanのメンバーと投資家陣営
hokanのメンバーと投資家陣営

今回調達した資金はさらなるプロダクト改善と事業拡大に向けて、人材採用の強化やセキュリティ、データ活用技術への投資に用いる方針。新たに株主として加わったSansanとは業務提携も締結しており、事業面での連携も見据えている。

両社では2月より「Eight 企業向けプレミアム」とhokanにおいてサービス間の連携を実施済み。hokanとしてはSansanとのタッグを通じて、営業活動でのIT活用や紙書類のデジタル化などを推進し、保険業界全体のアップデートを加速させていく計画だ。