こんにちは、みえぞうです。

前回は、日本人に人気のデスティネーション、南仏プロヴァンス地方のことを書かせていただきました。

 今回は、パリから近いロワール地方をご案内します。

 ロワール地方は、南仏に続き、とても人気のあるデスティネーションです。パリのちょうど下あたり(フランス西部)に位置し、パリからTGV(フランス国鉄が運行する高速鉄道)で中心地のトゥールまで1時間弱、レオナルド・ダ・ヴィンチが晩年を過ごした地として有名なアンボワーズには、およそ2時間20分で到着します。

優美な風景が拡がるロワール地方 Photo:(c)Atout FranceDaniel Gallon-Dangal

 都会を離れて、この地方に入っていくと、ゆったり流れるロワール川流域に葡萄畑が広がり、その中に美しいお城がぽつぽつと建っているのを目にします。まさにおとぎ話の世界のようで、「眠れる森の美女」の舞台とされているユッセ城など、お姫様の住むイメージのお城もあります。

 300以上のお城が点在するこの地域は、世界遺産にも登録されています(正式登録名:シュリー=シュル=ロワールとシャロンヌ間のロワール渓谷)。

 フランソワ一世(1494-1547)が統治していたルネッサンス時代に建てられたお城が多い中、たとえばシャンボール城のように、城主が代わるたびに増築され、ルネッサンス様式とゴシック様式が混在しているスタイルも存在します。日本の神社・仏閣のように、歴史的建造物のお城が多数集約している、フランスでも稀な地域なのです。

二重螺旋階段のあるシャンボール城 Photo:(c)Atout FranceJean François  ripelon-Jarry