福利厚生サービスの「Perk」
福利厚生サービスの「Perk」

第1弾としてスタートしたPerkは、従業員およびその家族(LGBTや事実婚などのパートナーも含む)がさまざまなサービスを特別価格で使えるというものだ。当初は7件だった掲載サービスは現在600件を突破。家事代行やクリーニングといったライフスタイル関連のものから、英語学習やオンラインスクールなどスキルアップ関連、動画配信サービスなどのエンタメ関連まで幅広いサービスを比較的安価に利用できるようになった。

オンライン社内報のStoryでは、文字通り会社のメンバーのみが見れる社内報をオンライン上で簡単に構築できる。もともとWantedlyでは採用広報の一環として会社のストーリーやメンバーに関する記事を外部へ発信できる仕組みを提供してきた。

Storyはその“社内限定版”のような形で、コンテンツを軸にビジョンの浸透やメンバー間の意思疎通を促進したい場合に使える。書き手がすっと執筆しやすいようなテンプレートが用意されているほか、「いいね」や「コメント」などコミュニケーションを活性化する機能も搭載。各記事を誰が読んだかもわかる。

オンライン社内報サービス「Story」
オンライン社内報サービス「Story」

3つの中では最後にリリースされたPulseは、チームメンバーのコンディションを定点観測するのに役立つ。

Slack上で数秒で回答できる週次のアンケートを通じてメンバーのモチベーションの変動を測定。リモートワーク環境下でチームの変化にいち早く気づくためのサポートをするほか、バリューを体現しているメンバーを簡単に讃えられる「さすが!」機能を通じてチームの結束力の強化も後押しする。

Pulseでは「1on1」を支援する新機能も9月中に搭載予定だ
Pulseでは「1on1」を支援する新機能も9月中に搭載予定だ

ベータ版は述べ約1900社が活用、正式版として本格展開へ

ウォンテッドリーで取締役CTOを務める川崎禎紀氏によると、各サービスについては細かいブラッシュアップを重ねてきたそう。対応サービス数が大幅に拡充したPerkについては検索やレコメンドの仕組みを磨き、ユーザーが自分の求めるサービスと少しでも出会いやすくするように改善してきた。

Storyには多くの企業が興味を示した反面、「いざ始めるとなると何を書いていいかわからない」「2本目以降が続かない」といったようにハードルを感じるユーザーも多かった。そこでテンプレートを拡充するなどして、書き続けるための敷居を下げる工夫に取り組んだ。

Pulseに関してもSlackを介して自分の状態を手軽に、それでいて少しでも詳しく伝えられるように改善。日本の祝日カレンダーなどにも対応し、“平日の気持ちが良い時間”にのみ通知が届くような設定を可能にするなど、細かい仕様変更も施した。