──上場は視野にありますか。NASDAQ上場も検討されているのでしょうか。イグジット戦略は。

上場に関してはノーコメントです。

──2020年12月期は41.8億円の最終赤字でした。今後は広告以外のビジネス、例えば有料のサブスクリプション機能を導入するようなことを検討していますか。

子会社のスローニュースでは2月にサブスクリプションサービスの「SlowNews」を提供開始しました。月額1650円(税込)で、調査報道やノンフィクションが読めます。SlowNewsも今後強化していきたいサービスです。会社を分けた理由は、その方が社長の瀬尾さん(スローニュース代表取締役の瀬尾傑氏)が機動的に動けるからです。

サブスクリプションでなければ維持することが難しいコンテンツのエコシステムがあり、そのうちの1つが調査報道だと思います。もう一方で広告モデルでなければ届けられないコンテンツもあるため、その2つは共存していくのだと考えています。