そのような技術が形になれば、クリエイターがさらに上流の工程にリソースを使えるようにもなる。松尾氏の話では「顧客と話をしていてもクリエイターのニーズはむしろ高まっている状況」であり、リチカではクリエイターが自身の手でやらなくてもいいことをテクノロジーで埋めていくいくことを目指す。

「人が作るものに近いクオリティの動画を自動で生成できる仕組みに関しては、方向性が見えてきました。マーケティングに活用するという点ではまだまだ検証すべき項目もありますが、少なくとも制作会社時代に『こういうのがあったらいいね』と考えていたものには近づいてきています。クリエイティブの価値をもっと上げていくためにも、広告クリエイティブの民主化のようなかたちで、ある程度はみんなが誰でもできるような仕組みを実現していきたいです」(松尾氏)