一方、NSOは通信サーバ利用料以外のサービスとしては、セーブデータのサーバ保存のほか、ファミコンやスーパーファミコンのソフトが遊び放題になっており、対応タイトルも毎月増加中だ。

PS Plusの価格は30日で850円、90日で2150円、365日で5143円。一方でNSOの価格は30日で306円、90日で805円、365日で2400円となっている。サービスを金額だけで比較すると、365日プランでは2.14倍。30日プランでは2.77倍もの金額差がある。Nintendo Switchの方がユーザー層の平均年齢が若いであろうことは明確なので、この価格差は納得のいくところだ。

ところが、である。任天堂が新たに開始したサブスクは、この「NSO」のサービスを拡充する、追加料金プランだったのだ。

「Nintendo Switch Online」は安いが、「+追加パック」は高い

Nintendo Switchのソフトは『大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL』や『スプラトゥーン2』『マリオカート8 デラックス』『ポケットモンスター ソード・シールド』など、友人と協力または対戦プレイをしたくなるゲームも多い。ただし、Nintendo Switchは携帯モードにして持ち寄ることでBluetoothを利用した通信プレイができるため、NSOに未加入であっても対面であれば通信プレイは可能だ。

NSOは月額306円。インターネットを介したプレイが必要になるのは昼間に仕事をしているような大人が多く、そうなると1カ月306円程度の出費は気にならない程度のものだ。日割り計算だと10円ほどだし、年払いであれば月額200円。1日当たり6.5円とPlayStation Plusに比べて安価なこともあり、利用金額に文句を言うユーザーは前述のとおり皆無と言っていい(クレジットカードを登録したくないという客層は確実にいるが)。

ところが、今回「+追加パック」の発表をするや否や、料金が高すぎると非難する声が噴出した。例えば世界最大規模の任天堂ファンサイト「Nintendo Life」が実施したユーザーアンケートでは、「少し高すぎる」「ぼったくり(rip-off)」と否定的な回答をしたユーザーが合計8割を超えた。

両社のサブスク料金がほぼ同じになったのは偶然ではない

「+追加パック」の内訳はこうだ。従来のNSOに拡充されるサービスはNINTENDO 64のソフト(10月26日時点では8タイトル。後日配信予定タイトルは9タイトル)とセガ メガドライブのソフト(発表時点では14タイトル)が遊び放題になるというもの。また、11月5日発売の『あつまれ どうぶつの森』向けの有料ダウンロードコンテンツ「ハッピーホームパラダイス」(2500円)を購入しなくても、遊べるようになる。