建設業界を襲う急激な物価上昇に、どのように対処するのか。特集『沈むゼネコン 踊る不動産』(全20回)の#18では、日本建設業連合会会長を務める宮本洋一・清水建設代表取締役会長のインタビューをお届けする。(聞き手/ダイヤモンド編集部 堀内 亮)
ゼネコンの「請け負(ま)け」に
歯止めをかけたい
――急激な物価上昇が建設業界に大きなインパクトを与えています。
サプライチェーンの混乱なども加わり、オイルショック以上の物価上昇だと思います。さらに円安が追い打ちをかけています。
お客さま(発注者)から工事を請け負うゼネコンは、「請負」と書いて「請け負(ま)け」と自虐的に言います。資材高や圧迫された工期でも間に合わせるといった、いろんなしわ寄せを請負業者がこれまで全て負担してきました。この流れに歯止めをかけたいと思っています。