沈むゼネコン 踊る不動産#20Photo by Masato Kato

「脱請負」を掲げて2021年10月に誕生したインフロニア・ホールディングス。東洋建設へのTOB(株式公開買い付け)を仕掛けるなど、業界再編の台風の目になろうとしている。特集『沈むゼネコン 踊る不動産』(全20回)の最終回では、岐部一誠・インフロニア・ホールディングス代表執行役社長のインタビューをお届けする。(聞き手/ダイヤモンド編集部 堀内 亮)

請負一本足打法では
生き残れない

――「脱請負」を目指して会社設立から1年がたちました。

 社会が著しく変化する状況で、請負の一本足打法では駄目だと考えてきました。

 この1年、ロシアによるウクライナ侵攻や原油高など、驚くべき出来事が続いていますが、著しい社会変化という意味において、いずれも想定内の出来事です。