ゼネコンの呪縛#11
Photo by Tomomi Matsuno

大手ゼネコンの役員・幹部人事において、清水建設は最も出世ルートが分かりやすい。大出世する者は、「ある支店」に必ず赴任している。特集『ゼネコンの呪縛』(全20回)の#11では、清水建設の幹部人事を解明する。(ダイヤモンド編集部 松野友美)

建築畑が社長になり
幹部28人のうち15人を占める

 宮大工に起源を持つ清水建設の社長は代々、建築畑の出身者が占めている(次ページの「主な幹部のプロフィール一覧」参照)。

 会長から常務までの幹部28人の経歴を見ても、建築畑出身者が15人を占める。このほか、土木畑が6人、営業畑4人、事務畑(管理畑)3人となっている。なお営業畑のうち2人は、執行役員として入社した金融出身の外部招聘者なので、営業畑における“純粋培養”は2人だ。各畑には畑内に出世の法則がそれぞれあるが、こちらは後述する。

 幹部の出身校を見ると、社長は東京大学と早稲田大学(大学院を含む)の出身者が多く、執行役員は京都大学(大学院)が最多で6人。大手ゼネコンに共通していえることだが、学歴がトップクラスであることは当たり前だ。

 建築畑であることのほかに注目すべきは、学歴ではない。社長まで上り詰める者に共通する入社後の“ある経歴”だ。“ある支店”が出世の黄金ルートになっているのである。