豪華客船を舞台にした1970~80年代の米人気テレビドラマ「ラブ・ボート」は「誰もが楽しめる」をうたい文句にしていた。それから半世紀近くがたった最近では、それが現実のものとなっている。  このドラマが放送されて人気が高まる前は、クルーズ旅行は「新婚や死にかけた人」向けだと揶揄(やゆ)され、運賃も現在よりずっと高額だった。自家用ヨットを持てるほど裕福でない人は今、大枚をはたけば、豪華でくつろげる旅行や南極大陸のような場所へのエネルギッシュな冒険を楽しむことができる。