連日話題の新NISA。「子どもに4億円、実質無税で贈与」「30代が老後資金1.6億円確保」なんてことも可能かもしれません。「バカなことを!」と思う方、実はノーベル経済学賞を受賞した投資理論を転用すると、決してありえない話ではないのです。(百年コンサルティング代表 鈴木貴博)
新NISAをうまく使えば
ウソみたいなオイシイ話も夢じゃない!
新NISAが話題です。証券口座などの金融機関の口座で運用して得た利益が無税になる枠がこれまでのNISAと違い、大きく増えます。
主な変更ポイントは2点。積立投資と通常の投資枠を合計して年間最大360万円の資金が運用できるようになることと、非課税が無期限になることです。
この新NISA、勘ぐった見方をすれば、国が年金や健康保険の未来を嘆いて「あとは自分でなんとかしろ!」と私たちに自力救済を求めた手切れ金のような制度にも見えます。
しかし実はこの制度、ノーベル経済学賞を受賞した投資理論を転用すると、驚くほどの破壊的な利用方法が見つかるかもしれません。今回ご紹介するモデルプランは、三つあります。
(1)40代部長が子どもに実質無税で4億円を生前贈与
(2)30代ビジネスパーソンが頑張って老後資金1.6億円確保
(3)収入が少なくて子どもに何も残せない夫婦でも1.4億円を残してあげられる
「なにをバカなことを!」と思う方、一見ウソみたいなこれらのプランも金融投資理論上ではありえます。まずはだまされたつもりで、読んでみてください。