「すぐやる」ができたら苦労しないよ!と思う人に覚えておいて欲しい、たった1つのこと写真はイメージです Photo:PIXTA

何事も後回しにせず、すぐに行動を起こす。それさえできれば、今の自分を変えられるはず……と、悩みを抱えている人も多いはず。実は「習慣化できる人」になるために必要なのは、気合いでも根性でもなく“すぐやる”ことにあるという。「習慣形成」や「行動変容」に関する講演活動を世界中で行う水江卓也氏が、すぐやる習慣を身につける方法を伝授する。本稿は、水江卓也『すぐやる習慣、はじめました。』(すばる舎)の一部を抜粋・編集したものです。

苦しいままでは
すぐやる人にはなれない

「新しく“やる”と決めたことをもっと続けられたら、人生、よくなるのに……」そう思ったことは、ありませんか? じつは、その悩みを抱えているのはあなただけではありません。多くの方が習慣化できないことや、すぐに行動を起こせないことで悩んでいます。

 いきなりですが、習慣化するうえで必要なことを結論から言います。それは「心を軽くすること」です。

 ここでお伝えすることを身につけていただければ、あなたは必ず「すぐやる自分」に生まれ変わることができます。じつは、多くの方が習慣化について勘違いをしています。習慣化と言うと「自分に厳しく」「行動を律する」と思われてしまうということです。実際は違います。答えは「自分に優しく」です。

 自分に厳しく行動できるようになれば、それに越したことはないと思うかもしれません。ですが、想像してみてください。そのときの心は笑っていますか? 心が笑っていないまま無理やりに習慣にしてしまうと、いつか疲れが出てしまい、結果的に続かなくなってしまうのです。

 無理やりに根性論で習慣化させようとしても、長続きしないのです。心は正直です。素直に反応してくれます。

 つまり、心がワクワクして楽しいと思えていると、やろうとしなくても勝手にやりはじめ、自然とそれは長続きします。しかし、心がザワザワしながらつらい思いをして、無理やりにやろうとしたら、その一歩を踏み出すのにエネルギーがかかります。結果、なかなか動き出せず、動き出したとしてもどんどん疲弊していき、長続きしなくなります。

 ですから、大切なことは「心に正直に」です。あなたの心はいま、笑っていますか? 自分に嘘をつかず、いまの自分に合った方法を見つけるのです。