【林真理子・日大理事長】
「違法な薬物が見つかったとか、
そういうことは一切ございません」

 8月5日に大麻取締法違反で逮捕者が出た日大アメフト部。学生寮へ捜索が入ったのは8月3日だが、その前日の2日、マスコミの囲み取材に答えた林真理子理事長は「違法な薬物が見つかったとか、そういうことは一切ございません」と発言していた。

 元を辿れば2018年の「悪質タックル問題」が発端となり、名門とされてきた部の体質が批判された。その記憶が残る中での不祥事だけに、呆れ返る声は大きい。

 10月末に日大の対応を検証する第三者委員会は調査報告を発表し、この際の記者会見で、林理事長のコメントについて「失言に近い」と明言している。

 また、12月に行われた逮捕された元部員の初公判では、中村敏英監督の「副学長に見つかって良かった」という発言を聞いたこの部員が「もみ消してもらえると思い、安心した」と当時の正直な心境を語ったことも報道された。

 巨大組織の不健全な力学は、この際全て明らかになってほしいものだ。

【ビッグモーター社長】
「ゴルフを愛する人への冒涜」

 ちなみに不祥事からの記者会見といえば今年は保険金不正請求が発覚した中古車販売大手のビッグモーター社もかなりインパクトがあった。しかし残念ながら、記憶に残るほどの失言が残っていない。

 強いていえば、ゴルフボールを使って車両を損傷させた行為について、兼重宏行社長が「ゴルフを愛する人に対する冒涜だ」と語ったことだろうか。当時の報道でもズレたコメントだと言及されているが、これは失言というより迷言の類かもしれない。

【人気ラッパー】
「男子生徒はのぞけるならばのぞく」

 スマートフォンの普及から増加傾向にあり、今年の刑法改正で「撮影罪」が新設されることになった盗撮問題。教育現場での教師から生徒・児童への盗撮や、生徒同士の盗撮について報道が増える中で、人気ラッパーの投稿が波紋を呼んだ。

 発端は、6月下旬に熊本県立高校の修学旅行で複数の男子生徒が女子生徒の入浴を盗撮したり、のぞいていたりしたと報道されたことだった。