政治家だけじゃない「耳を疑った失言集2023」、もはや開き直り…こんな国でいいのか?失言といえば政治家に付き物だが、今年は組織や企業、個人からの“失言”も目立った
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早いもので2023年ももう師走。今年のニュースを失言とともに振り返りたい。失言といえば政治家に付き物だが、今年は組織や企業、個人からの“失言”も目立った。並べてみると想像以上にヒドイ。その傾向から読み取れる深い教訓とは?(フリーライター 鎌田和歌)

 近年では“炎上“する一般人が多い。飲食店で調味料の容器をくわえるような迷惑行為が拡散され、高額な損害賠償を請求されるまでに発展したし、以前からひんしゅくを買っていた迷惑系YouTuberが「私人逮捕」を理由に逮捕された。

 失言といえば政治家に付き物だが、今年は政治家以外の人々からの“失言”も目立ったように感じられる。これも、SNSで誰もがスポットライトを浴びる可能性がある時代となったゆえのことなのかもしれない。

 また、組織や企業の不祥事が相次ぎ、記者会見や追及の場でのトップによる失言・迷言も生まれた。

 年の瀬に、政治家ではない人々の「失言」とともに今年のニュースを振り返ってみたい。なお、2023年の政治家失言まとめは来週に予定している。

【ジャニーズ事務所】
「被害者ではない可能性が高い方々が
虚偽の話をされているケース」

 エンタメ界において今年最大のニュースとなった、旧ジャニーズ事務所で故・ジャニー喜多川氏の長年にわたる性加害が放置されていた問題。

 旧ジャニーズ事務所は第三者的立場の有識者からなる調査とその報告会見、さらに謝罪・説明のための記者会見を開いたが、会見の場で記者の「NGリスト」の存在が明らかになるなど、その対応や会見内容に疑問符がついた。

 さらに10月9日に発表された声明「故ジャニー喜多川による性加害に関する一部報道と弊社からのお願いについて」の中には、「被害者でない可能性が高い方々が、本当の被害者の方々の証言を使って虚偽の話をされているケースが複数あるという情報にも接しており、これから被害者救済のために使用しようと考えている資金が、そうでない人たちに渡りかねないと非常に苦慮しております」という一文があった。