支店(東京のほかに大阪、名古屋、福岡)は営業拠点。神山ラボ(徳島)、イノベーションラボ(京都)、長岡ラボ(新潟)、札幌ラボ(北海道)は、どうしても採用したいエンジニアがその地域を離れたくないというところから立ち上げるなどしました。

 神山町にはいろいろな縁があり、単なる支援よりも積極的な形でプロジェクトに参加しています。高専では単なる起業家育成にとどまらず、自分でアジェンダを設定して道を切り開く人間――私は「野武士型パイオニア」と呼んでいるのですが――そんな人材の育成を目指します。

 今の日本では、新たな道の開拓は行動力をもった人が勝手に取り組むものだと考えられています。ですが、こうしたマインドセットやそのための技術、デザインシンキングを身につける場所があれば、再現性は増すでしょう。そうなればスタートアップ業界だけでなく、日本全体にとってプラスになるはず。あくまで本業優先ですが、Sansanで培った経験をもとに可能な範囲で積極的に関わりたいです。

寺田親弘 Sansan代表取締役社長。三井物産株式会社に入社。情報産業部門に配属された後、米国・シリコンバレーでベンチャー企業の日本向けビジネス展開支援に従事する。帰国後、社内ベンチャーの立ち上げや関連会社への出向を経て、2007年にSansan株式会社を創業。 Photo by Y.I寺田親弘 Sansan代表取締役社長。三井物産株式会社に入社。情報産業部門に配属された後、米国・シリコンバレーでベンチャー企業の日本向けビジネス展開支援に従事する。帰国後、社内ベンチャーの立ち上げや関連会社への出向を経て、2007年にSansan株式会社を創業。 Photo by Y.I.