現在はヨガやピラティス、美脚トレーニングなどのプログラムを30~60分間のライブレッスン形式で提供している。250人以上のインストラクターが所属し、1日当たりのレッスン数は約130本。開講時間が長いのもウリの1つで、早朝5時から深夜24時まで受講できる。

「一般的なスタジオでは1日のレッスン数は10本ほどなので、SOELUでは13店舗分のプログラムを1つのオンラインプラットフォーム上で提供しているようなイメージです。たとえば21時からレッスンを受けたいと思った場合にも8~9種類の中から好きなものを選べます」(サービスを運営するSOELU代表取締役CEOの蒋詩豪氏)。

ジム通いが難しいワーキングマザー、妊婦の利用が増加

 料金は毎月30分のレッスンを2回受講できるスタータープランが月額1980円、レッスン5回までのベーシックプランが月額3980円(12カ月契約の場合の価格)、レッスン受け放題(1日2回まで)のプレミアムプランが月額6980円(同上)。ベーシックプランとプレミアムプランは、体験レッスンから24時間以内に入会すると月額1000円引きとなる。

 昨年11月から一部のレッスンを男女共用にしたものの、現時点ではユーザーのほとんどが女性だ。30~40代が多く、特に仕事と子育てを両立しているワーキングマザーが中心だという。

 自宅で手軽にレッスンを受講できることに加え、通常のスタジオが閉まっている早朝や深夜の空き時間を有効活用できる点が人気の理由だ。ワーキングマザーのように「時短需要が強い上に、時間的にもジムやスタジオに通うのが難しい」というユーザーから支持を集めているほか、同様の理由から妊婦向けのマタニティヨガの利用が増えている。

iOS向けアプリでの受講イメージ 提供:SOELUiOS向けアプリでの受講イメージ 提供:SOELU

自宅レッスン継続のカギ、ライブによる「強制力」

 オンライン上でヨガやトレーニングの方法を学べるサービスと考えれば、SOELU以外にも選択肢はある。すでに複数の競合サービスがあるだけでなく、YouTubeで検索すればヨガやピラティスの方法を解説した無料動画がいくつも見つかる。

 これに対して、SOELUがサービス開始当初からこだわってきたのは「ライブレッスン」、つまりリアルタイムでの指導だ。そこには「単に自宅で運動ができるだけではなく、ずっと継続できる体験を実現したい」という強い思いがある。

「自宅で運動を続けられる体験を追い求めて動画サービスやYouTubeを試してみたけれど、結局継続できずに諦めたという人はたくさんいます。自分たちはSOELUを提供する上でユーザーにアクティブに継続してもらえる仕組みを第一に考え、ひたすら科学してきた。その結果として、特に課題が大きかったワーキングマザーやマタニティーの人たちに価値を感じてもらえることができています」(蒋氏)