高性能なデジタルデバイスとインターネットの普及によって、場所の制約を受けることなくさまざまなサービスを利用できるようになった。スタジオに通うのが当たり前だったヨガやフィットネスも例外ではない。オンラインでのライブレッスンを軸とした“通わないヨガスタジオ”を運営するSOELUは働く女性を中心にユーザーを増やし、累計の受講回数は10万回を突破している。その成長を支える仕組みについて聞いた。(ライター 大崎真澄)
5時から24時まで開講、1日約130本のレッスンをオンラインで
ジムやスタジオに通わなければ、効果的な運動を継続することは難しい――。そんなイメージは過去のものになりつつある。
自宅をヨガスタジオに変えるオンラインフィットネスサービス「SOELU(ソエル)」は、働きながら家事や育児をするワーキングマザーを中心に女性から支持を集め、1年間で有料会員数を4倍に増やした。
特徴は参加ハードルの低さとプログラムの数だ。用意するのはスマホやPCなどインターネットに繋がったデバイスと運動用のウェア・タオルだけ。サイト上で自分が参加したいレッスンを予約しておき、開始5分前にサイトへアクセスすれば準備完了だ。
SOELUではビデオ会議のような仕組みを通じて、画面越しにインストラクターから細かいレクチャーを受けられる。1レッスンには最大で15名が参加するが、他の参加者には自分の様子が表示されない。画面上にはあくまで自分とインストラクターの姿だけが映るので、マンツーマンレッスンに近い感覚だ。