「立ち退き拒否のラーメン店をダンプカーで粉砕」が医療法人の仕業!?関係者の“奇怪な人脈”とは写真提供:医薬経済社
*本記事は医薬経済ONLINEからの転載です。

 とても医療機関がやることではないと思われる。11月8日、新聞、テレビで大きく報じられたが、医療法人社団「颯心会」が東京・立川市に所有する土地で立ち退きを拒むラーメン店に対し、こともあろうに暴力団組員を使って、ダンプカーを突っ込ませたという事件である。

 事件そのものは4年前の19年12月3日の未明、ダンプカーがバックで4階建てビルの1階にある地元で有名だったラーメン店に突っ込み、店を粉々にしたというもの。捜査を続けてきた警視庁組織犯罪対策特別捜査隊が先頃、医療法人理事1人と住吉会系、山口組系暴力団員ら6人を威力業務妨害容疑で逮捕した、と発表した。しかも、事件を指示したと見られるのは医療法人の「代表理事」の北條康弘容疑者で、事件後、海外に出国しているため、帰国次第、逮捕する、というのだ。

 渦中の颯心会は立川市で「アイコールメディカル在宅クリニック」を、東京・東村山市で「茜在宅クリニック」という2つの在宅医療を行っている医療法人。同医療法人の北條康弘代表理事は自ら『在宅医療の闇と光』(幻冬舎メディアコンサルティング刊)という単行本を出版している。同書は「現状の医療に宣戦布告する」書だと語っている。まさに事件は「闇と光」だ――。