相続&生前贈与 65年ぶり大改正#8Photo:PIXTA

相続税は全ての人に対して課税されるわけではない。税額を軽減するさまざまな「控除」を使うことで、実は「相続税がゼロ」になる人も意外と多いのだ。特集『相続&生前贈与 65年ぶり大改正』の#8では、相続税で損をしないためにも絶対に知っておきたい控除について徹底解説する。(ダイヤモンド編集部 山出暁子)

「週刊ダイヤモンド」2023年1月7日・14日合併号の第1特集を基に再編集。肩書や数値など情報は雑誌掲載時のもの。

財産が多いほど税率が上がる相続税
控除を使うと“税額ゼロ”になる人は意外と多い

 相続税は相続財産が多いほど税率が上がる超過累進税率が採用されており、10%から55%まで段階的に高くなる(下表参照)。

 そのため、控除制度をフル活用して、正味の相続財産を減らすことが鉄板の対策だ。申告が必要な人でも実際には、控除を使うと相続税がゼロになる人がかなりいる。

 次ページでは、相続税で損をしないためにも絶対に知っておきたい控除について解説していく。