自動運転トラックは公道での走行に問題を抱えているかもしれないが、それを支える技術は貨物ヤード・倉庫・港湾での出荷工程に深く浸透しつつある。米日用品大手キンバリー・クラークは数百台の自動運転フォークリフトについて、新型コロナウイルス禍で人手不足となる中でも、「クリネックス」のティッシュや「コトネル」のトイレットペーパーなどの商品を店舗に供給し続ける上で役立ったと評価している。油性ペン「シャーピー」を手掛ける米ニューウェル・ブランズは、自動運転フォークリフトが同社の業務全体の安全性向上とコスト削減に役立っていると述べている。物流企業の幹部らは、企業が労働者を雇うのが難しくなるにつれて、重いパレットを持ち上げて運ぶ自動運転フォークリフトがますます一般的になりつつあると話す。