エリザベス・ウォーレン氏が自分のロボットを手に入れた、と人は言うかもしれない。米マサチューセッツ州選出の上院議員であるウォーレン氏は、反トラスト(独占禁止)当局に対し、ロボット掃除機「ルンバ」を製造する米アイロボットを米アマゾン・ドット・コムが買収するのを阻止するよう促した。両社は29日、競争当局からの反対を受け、買収合意を白紙撤回した。中国にとって何と素晴らしい展開だろう。アマゾンによる17億ドル(約2500億円)でのアイロボット買収提案が2022年8月に発表された際、進歩派は買収に反対した。彼らは、アマゾンが自社のオンライン市場で売られているルンバの競合品を弱い立場に置くとともに、米国の家庭をルンバで監視するだろうと、証拠もなしに主張した。だが彼らが主に懸念していたのは、この買収でアマゾンの影響力が一段と強まることだった。
【社説】中国にアイロボットの贈り物
ウォーレン議員ら進歩派がアマゾンによる買収阻止をFTCに働き掛け
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