動画投稿アプリを運営するTikTok(ティックトック)は、安全性を米議員に納得させるためのプロジェクト立ち上げに15億ドル(約2210億円)を投じたとしている。TikTok幹部は、米国の利用者データを自主的に保護し、コンテンツを配信するアルゴリズムが中国の干渉を受けていないことを保証するためにエンジニアや第三者を受け入れると公言した。同社の親会社、北京字節跳動科技(バイトダンス)は中国に拠点を置いている。今のところ、TikTokはこの約束を果たすのに苦戦している。同社で米国のデータとアプリのコンテンツ推奨機能を監視しているのは、「プロジェクト・テキサス」という独立部門だ。同部門では、正規のルートを通さずに他部門やバイトダンスとデータを共有するよう上司から指示されることがある。現・元従業員の話や、ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)が閲覧した内部文書で明らかになった。共有されるデータには、利用者の電子メールや生年月日、IPアドレスといった個人情報が含まれることがある。