出世する人は「考える力」が頭抜けている

 対して、順調に出世できる人は「自分で考える力」を持っています。課題を探し、見つけ、解決するという仕事の基本的な流れのなかで必ず頭を使うことができるのです。

 順調に出世ができる人は、先ほどのように上司や同僚に指示を仰ぐ場合も「私はこうしたいと考えているのですが、どう思いますか?」と話をすることができます。指示待ち言葉である「どうしたらいいでしょうか」とは雲泥の差でしょう。

 自分で考えて出した答えには、相手も反応しやすいものです。「それだったらこうしてみるのはどう?」「こんなアイデアも合うんじゃないか」と議論が有意義なものになります。

 このことからもわかるように、ちょっとした仕事のなかに、その人が成長していけるかどうかの鍵は隠されています。「私は頭を使えている」と思っている人でも油断は禁物で、仕事に慣れてくると、どうしても人は考えることをやめてしまいます。

 ですから、ぜひ油断せず、考え続けて、楽しく成長していく機会を逃さないでいてほしいと思います。