魅力的なストーリーを
提供することが大切

 この消費の変化を空間軸と時間軸として位置付けると、今後は、きずなを拡げるという「ネットワーキング力」、絆を深めるという「リレーション力」が求められてくると考えられる(図表10)。よって、企業のマーケティングにおいては、単品からシステムへ、つまり「モノ」から、モノに情報やサービスを付加した「モノ語り」へと移行する必要が高まるといえる。

 女性において、自己超越、安定への価値観変化が顕著であることを前述した。その価値観変化は、つながり消費、使用価値を重視した消費に結びつく。実際、そうした消費を行う傾向は、男性よりも女性の方が強い。

 友人と余暇を楽しむ、ギフトを実施するのは女性の方が多い(図表11、図表12)。

新たな時代の女性マーケティング<br />「モノ」づくりから「モノ語り」へ<br />――三菱総合研究所主任研究員 片岡敏彦

 無駄な出費をしない、ものを増やさない生活をするという行動も女性の方が顕著である(図表13)。

新たな時代の女性マーケティング<br />「モノ」づくりから「モノ語り」へ<br />――三菱総合研究所主任研究員 片岡敏彦

「モノへの関心が低下」しているものの、「友人との交流やギフトが活発」という女性の特性を踏まえると、「モノ」から「モノ語り」への移行は、新たな時代の女性マーケティングに対応したものといえそうだ。