早めにキャリアシフトしたほうがいい?
定年後、このまま今の仕事を続けて行くべきか、転職すべきか、副業で何か準備すべきか……そう考え始める人は40代後半くらいから増えるのではないでしょうか。40代以降に、自身のキャリアに大きな影響を与えるような決断をしたかを調査したところ、「決断あり」は34.2%にとどまる結果に。裏を返せば、6割超のミドル・シニアはキャリアを主体的に選んでいないことがわかります。一方、40代以降に自らの意志でキャリアを決めた経験がある人ほど、将来のキャリアにも意欲的であり、プライベートでの満足度が高いことも明らかに。
自分が仕事で培ってきた能力に自信が持てず行動を起こす勇気がなかったり、決断を先延ばしにしていたりするなら、一度キャリアの棚卸しをしてみるとよいでしょう。自分の得意不得意を自覚することで、活躍しやすい環境を知る効果があります。自分を見つめ直す機会を増やすために時間をつくり、さらに社内外で人間関係を広げて客観的な視点を持てるようになると、自分の強みや特徴も見えてくるかもしれません。
自分を理解し、こうありたいという方向性が見えなければ、キャリアシフトをするのも難しいはず。副業・兼業や社外研修など、外部との接点を増やしながら考えていく、というのもアリです。