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「PIZZERIA GTALIA DA FILIPPO」
西武池袋線の石神井公園駅近くにあるイタリア料理店PIZZERIA GTALIA DA FILIPPOでは、練馬区をはじめ武蔵野で生産された食材をふんだんに使用した料理が食べられます。私たちが訪れたのは平日で、お昼の時間を少しずらしたにも関わらず店内ではまだ多くのお客さんが食事を楽しんでいました。
PIZZERIA GTALIA DA FILIPPOのオーナー岩澤正和さんは、本場イタリアでピッツァの作り方や技術を学び2006年には「世界ナポリピッツァ選手権」で第1位に輝いたこともある凄腕のオーナーシェフであり、地域に根付いた食文化を創るためのさまざまな活動が評価されている本日3人目の魔法使いです。
席につくとまずは岩澤さんのお話を聞くことができました。練馬区や練馬産の食材について生き生きと語る様子からは練馬への並々ならぬ愛を感じます。お店で提供される料理は近隣で収穫された野菜を多く使用しているのが特徴です。そのほかにも東京ワイナリーのワインや練馬産のアスパラガスの茎を加工したお茶など、東京都内にも関わらずこんなに多種多様な種類の食品が練馬周辺で生産されているんだと驚かされます。
いよいよ食事の時間です。
もちろんどの料理もおいしく、見た目もとてもきれいな料理が運ばれてくるのですが、筆者が特に感動したのが2種類のピッツァとパスタです。
1枚目のピッツァマルゲリータはジューシーなトマトとバジルの香りが口の中でフワッと広がり、チーズの旨味があふれるひと品です。シンプルゆえに具材と生地のバランスや各素材の味がダイレクトに伝わります。2枚目は練馬の青菜を使ったNERIMAピッツァ。お店自家製のソーセージと練馬産の青菜を使ったピッツァで、自家製ソーセージが優しい味付けでとてもおいしいのですが、そのソーセージやチーズの味にも負けないくらい青菜の旨味の濃さには驚きます!
パスタは今回のツアーのために特別に用意いただいた練馬の伝統野菜、練馬大根を使った練馬大根パスタです。いつもスーパーで見かける大根と比べて細長く、辛みがあり歯ごたえがあるのが特徴の練馬大根ですが、区内の学校給食で大人気のメニューを今回はお店で再現してもらいました。
鬼おろしくらいの荒さにおろした練馬大根と刻んだ大根の葉に火を通して、辛みを飛ばした練馬大根の優しい味がするパスタ料理なのですが、これが驚くほど癖になる味でフォークが止まりません。熱を通しても練馬大根の食感が残っているのでパスタのモチモチした食感とシャキシャキとした食感が楽しく最後まで飽きないおいしさです。
本格イタリアンの味が気軽に楽しめるPIZZERIA GTALIA DA FILIPPO。近くには系列店のイタリア食材を販売しているFILIPPO MARKETや立ち飲みもできるカジュアルなFILIPPO Bacaroも営業しています。石神井公園駅近くでイタリアと練馬の味を同時に楽しめる素晴らしいお店です。
※本記事は、2024年2月2日現在のものです。