「自力整体」とは、整体プロの技法を自分におこなう人気メソッドです。「久しぶりにぐっすり眠れた」「10年間苦しんできた慢性痛から解放された」「脊柱管狭窄症の診断を受けたが、痛みが和らぎ手術を回避できた!」「健康的にダイエットできた」「更年期の不調が消えた」など、多くの声が寄せられています。
現在、国内・海外で約15,000名が実践。鍼灸、整体、ヨガを構成した動きで、痛み、コリ、冷え、疲労、不眠、便秘、不定愁訴を解消します。
今回、3分以内で痛みや不調を解決するワークを集めた
『すぐできる自力整体』が発売。症状別の「悩み解決ワーク」のほか、じっくりほぐして骨盤調整もできる「4つのコース(動画つき)」を収録。著者の矢上真理恵さんは、「不調のほとんどは自力整体で解消できる」と語ります。
本書より一部を抜粋・編集し、その中身を紹介しましょう。
監修:矢上 裕 矢上予防医学研究所所長、自力整体考案者、鍼灸師・整体治療家
(写真/榊智朗 構成/依田則子)

【整体プロが指南】こんな人は老け込みやすい? 寝る前におすすめ「1つの若返り習慣」

コロナ以降の在宅勤務で、どっと老け込んだKさん

本の執筆時、「自力整体」を実際に体験していただけるモニターさんを募集しました。

Kさん(58歳・女性)は、ダイエットとリバウンドを繰り返す日々をおくっていました。さらに新型コロナ以降、在宅勤務メインになり運動不足・不規則な生活に。

自律神経は乱れ、睡眠障害、体重増加。体はコチコチに硬く、背中は丸くなるばかり。ショーウインドーにうつるのは、どっと老け込んだ己の姿。不安と恐怖を感じていました。

コロナが落ち着き、久しぶりにお嬢さんが里帰り。「ママ、ずいぶんふっくらしたね!」。娘の困惑した様子に「これはマズイ!」となり、モニター企画に応募されたのです。

Kさんへアドバイスした「1つの若返り習慣」

スタート時のKさんは、在宅勤務で座りっぱなしのせいか、骨盤のゆがみ・冷え・硬さが目立っていたので、1つの習慣をアドバイス。

しばらく週に2,3回、「寝る前、骨盤調整メインの自力整体(約20分間の動画レッスン)」を実践していただきました。骨盤まわりがほぐれると、血行がよくなり熟睡できるからです。

Kさんの場合、様々な不定愁訴もあり、体の内側からも整える「整食法」もおすすめしました。内容は「夕食はなるべく寝る3時間前までに終わらせ空腹で寝る」「朝食は固形物を控え、飲み物・スープ・おかゆなど」。内臓の休息時間を増やし体調を整える、自力整体の食事法です。

開始後すぐ、Kさんはぐっすり熟睡できるように。数日後、ひざの高さの左右差も正常に。長年のひざ・腰の痛みも緩和。冷え・むくみも気にならなくなりました。

飲み続けていた皮膚科の薬、胃腸薬、点鼻薬は必要なくなりました。ずっと下剤に頼っていた慢性の便秘は、毎朝自然にお通じが訪れるように。

3ヵ月後、代謝・排泄力がアップしたおかげで、体重は8.7kg減。履けずにいたスキニージーンズも、スルッと入るようになりました。

「服を捨てなくてよかった! この体験は私の宝です!」
若々しくなったKさん。背筋がスッとのびた女性がそこにいました。

夜の自力整体は「自律神経の乱れ」を整える

私はいつも生徒さんに、「自力整体をおこなう時間帯は、夜がおすすめです」とお伝えしています。なぜなら終了後、筋肉がほぐれて体が脱力するため、心地よい眠気に誘われ熟睡できるから。アクビもたくさん出ます。これは、体を休ませる自律神経「副交感神経」が優位になるためです。

自律神経には、交感神経と副交感神経があります。交感神経とは、日の出とともに活発になる神経。副交感神経とは、日没後に活発になる休息のための神経です。眠りが浅い人、何度も目覚めてしまう人は、この自律神経の切り替えのリズムが乱れている可能性があります。

生徒さんの多くは、自力整体をおこなった夜は熟睡できて、とくに夜中のトイレの回数が減ったり、朝まで一度も目覚めなかったという声は多いのです。私も、とくに夜のクラスがある日は、あっという間に入眠、朝まで一度も目覚めることなく熟睡できて、朝は目覚ましをかけなくても、すっきり目覚めることができます。

今回は、Kさんも実践された「あおむけで骨盤調整20分コース」の中盤でおこなう、「股関節ほぐし」のワークを紹介しましょう。骨盤まわりが柔らかくほぐれて、熟睡のほか、腰痛、坐骨神経痛の緩和にも役立ちます。

【整体プロが指南】こんな人は老け込みやすい? 寝る前におすすめ「1つの若返り習慣」矢上 真理恵(やがみ・まりえ)写真左
矢上予防医学研究所ディレクター
1984年、兵庫県生まれ。高校卒業後単身渡米、芸術大学プラット・インスティテュートで衣装デザインを学び、ニューヨークにて独立。成功を夢見みて、徹夜は当たり前、寝るのはソファの上といった多忙な生活を続けた結果、心身のバランスをくずし動けなくなる。そのとき、父・矢上裕が考案し約15,000名が実践している「自力整体」を本格的に学び、心身の健康を取り戻し、その魅力を再発見。その後、自力整体ナビゲーターとして、カナダ、ヨーロッパ各地、イスラエルにて、クラスとワークショップを開催。さらに英国の名門セントラル・セント・マーチンズ大学院で「身体」をより体系的に学び、2019年に帰国。現在、国内外の人たちに自力整体を伝えながら、女性のための予防医学をライフワークにしている。著書に、『すごい自力整体』(ダイヤモンド社)がある。

監修者:矢上 裕(やがみ・ゆう)写真右
矢上予防医学研究所所長、自力整体考案者、鍼灸師・整体治療家
1953年、鹿児島県生まれ。関西学院大学在学中の2年生のとき、予防医学の重要性に目覚め、東洋医学を学ぶため大学を中退。鍼灸師・整体治療家として活躍するかたわら、効果の高い施術を自分でできるように研究・改良を重ね「自力整体」を完成。兵庫県西宮市で教室を開講、書籍の出版やメディア出演などで注目され、全国から不調を抱える人々が続々と訪れるようになる。現在約500名の指導者のもと、約15,000名が学んでいる。著書に『自力整体の真髄』『はじめての自力整体』(ともに新星出版社)など多数。遠隔地の人のために、オンライン授業と通信教育もおこなう。 写真/榊智朗